悩んだり、衝突したりしたから思い出になる
前回は高校と言うか、ハードの悩みとかでしたが、今回はチームメイト、部活内でのお話。
私は半分好かれて、半分嫌われていたと思ってます。
それは明確に指導してくれる人が居ない状況で、練習を決めていく。今と違ってweb や動画がない時代に練習を考えるのは大変でした。図書室にある「軟式テニス上達法(昔はソフトテニスとは言わないです)」や本屋で立読みする(すいませんお金無かったから)「月刊軟式テニス」(今のソフテニマガジンですね笑)を穴が開くくらい記憶して次の日に実践しようとするのですが、仲間からは「また変な練習しようとする」と言われ、陰では後輩からも「思いつきで練習してほしくないよね」とか「キャップは出来るかもしれないけど、あんな練習無駄だよ」とか聞こえてくる。
面と向かって言ってくれれば色々と伝えれるのに、居ないところでその人の主観や盛って話した事が事実みたいに変換されてみんなに伝わって、挙げ句の果てには「キャップの部活じゃない」って数人が堪えられないって感じでみんなの総意感出して言われた時は、もう気狂って泣くのか怒るのかどっちだよ!って感じになってやろうかと思いました。
だけど、
そう思ったんだけど、
みんなで本気でインターハイ目指そう。色んな人が出来ないって鼻で笑ったり、馬鹿にしたり、下手なヤツばかりで無謀なことを言ってる、現実を見てみろと言われても、この仲間でインターハイ行きたい。そう思ったから。
何度でも何度でも衝突したし、怒鳴りあいしたり、悩むヤツをみんなで支えたり、テニスと関係ないけど自転車かごにパックジュースの空が山盛りにされてクラスでいじめられている部員をみんなで助けたり、サッカー部が帰った後でPK合戦したり、サッカーしてたら部員が「ハードのコンタクトレンズ落とした!(今と違って)高額で無くしたら親に滅茶苦茶怒られるから探して~」で半泣きの部員のために「みんな動くな!足元良く見て太極拳の様にグランドの外に先ず出ろ」みんなでグランドを横に並んで「コンタクトレンズってどんなの?俺分からん」「眼の瞳孔の大きさだから小さいけど明かりに反射して光って見えると思う」「おい、もし踏んでたらどうなるの?」「怖いこと言わないで(泣)」30分探しても見つからずに、「お前が無いって言った周辺こんなに探しても無いから違う場所なんじゃねーの?」「キャップ、オレさっき動いた時にパキッって聞こえた気が…」「俺もパキッって聞こえたけど誰かの膝の関節だと思う」「やめてくれ~(泣)」「キャップどうするよ…見つからないぞ(小声)」「最悪みんなでカンパ募るか…ひとり1000円くらいで(小声)」「だよな~アイツの親がテニスやらさないって言われたら困るもんな…(小声)」「あっ!あった!!」「おいっみんな動くな!どこにあったんだ!場所みんなに聞こえるように言え!みんな動くなよ!」
「目の中にあった」
スッゴい疲れた思い出です。
忘れられない思い出なんて山ほどあります。
言葉の捉え方が違ったり、悪く言ったつもりでもなかったり、部内のライバルだから言いすぎたり、感情的になって思ってもないことを言ってずっと後悔していたと社会人になってから飲みながらカミングアウトされたり。反対にあの言葉があったから続けてたと思ったり…物語は現実の方がいつもギリギリで危ういかもしれません。
だけど、私が、私達があの頃を駆け抜ける事が出来たのはシンプルに
インターハイに行きたい
それが全てだったと思います。
インターハイではなくても、自分の目標や夢をシンプルに考えれば互いを許して、互いを認めて互いに勝利や努力を称え合えると思います。
私も、スカイハイにたまに来てくれる第3のコーチであるブーちゃんの
「耳障りな言葉が目立つかも知れないけど、同じくらい、それ以上に正ちゃんの事を良く言ってるよ。分かり合えるさ」
今思えば一番の大人ですね。ブーちゃん
0コメント