みんな実は楽しんでる
と言うわけで、あれよあれよと言う間に周りで勝手に準備が進み、長男は恥ずかしいから出たくないと言ってるのに両家だけでなく近所からも説得されて足袋やさらし、ねじり鉢巻も当たり前のように準備され当日を迎えました。
朝から家族総出で従兄弟の家に行くと当然のように私の親戚も嬉しそうに出迎え、朝風呂で身体を清め、男達でさらしを巻き合い、はだか男の出来上がり!
長男はカッコイイ!とムダにおだてられ嬉しそう。家にいるあなた達は誰?と思う女性の皆さん方がみんな楽しそうに食事などの準備をしてる。ウチのその頃まだ小さな娘もお盆に割いたスルメを沢山のせて運んでました。
従兄弟の家の目の前に神社があり、ソコにみんな集合し始めた頃に家を出て、私は挨拶やお酒を呑んで2車線の道に出るまでは歩いて少しずつ合流し、出発は15人プラスその家族の人達が合流する度にプチ宴会しながら増えて最終的に50人+チビッ子10人にまで増え、通りに出ると家族の人達と別れます。
ちなみにこの年は雪が舞う日でした。
ソコまでに私はほとんどのはだか男と挨拶し打ち解けてました。と言うか、お酒を結構呑んで寒さは薄れ、みんなハイテンションなので誰でもそうなります。ウチの長男も頭を撫でられ、酔った知らないオバサンやお姉さんに抱きつかれ(酔ってるのは男だけではない)何か分からんけど楽しいそう。で、ずっと出たくないと泣いて拒絶してた次男が今から出たいと駄々こねる始末。もちろん、ムリです。
通りに出ると寒くならないように歩く速度が速くなり、自然とわっしょい!と声をみんな出し始め、沿道の人達も増えてきました。
「なおいひもをこんなに何で持つの?」
とさらしの中にもひもを入れてる息子が当然の質問をします。
ニヤリと「教えてやろう」と沿道の人達に近づくと「ひもをくださーい♪」と近くの人が集まり、ひもを割いてあげると喜ばれる。
息子に「今俺達は【神】なんだよ」と酔っぱらってなかったら危ないオッサン発言をし、息子も「キャーキャー」人気子役の様に扱われて浮かれてました。境内に着き、みんなの願いを書いたなおい笹を奉納し、従兄弟に「俺は残るけどどうする?」と聞かれたので、待ち合わせをしてないから戻るよと息子と帰りました。
二人で帰る帰り道も息子は「楽しかった。オレ神様♪」と浮かれ、家に着いた後も饒舌だったので次男が「オレも今度出る~」と泣きわめくので次の年も出ることになり、長男が次男に「俺たち神だからなおいひもあげるとみんな喜ぶよ♪」と若いお姉さんにばかり配りに行く分かりやすいクレヨンしんちゃん状態になってました笑
そこからは連続で休めない仕事が入ったのと息子達も大きくなったので参加しなくなりましたが、ここまでで書いたように誰も悪い気持ちやネガティブにならないのが厄除けになると思いますし、祭りの良さなのかも知れませんね。
来年はあると良いですね!私は出ませんが笑
追記
2年目は息子達を迎えに来てもらい境内で従兄弟と三密で待ってたら、近くに神男があらわれ通ったのでほぼ裸のおっさんが全裸おっさんに抱きついて喜ぶという…祭りじゃなかったらニュースで取りあげられ、後ろ指さされて引っ越さないといけないレベルの話ですが、祭りなので誰に言ってもスゴイ!うらやましい!と言われる状態になりました。ですが、全身アザだらけ&右足の親指の爪がどのタイミングでか剥がれ、2週間ほど痛い思いをすることになるのですが…職場でも神男に抱きつけたと言うと尊敬的な雰囲気になる。
言い方って言葉の使い方って大事ですねw
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